ショートステイを拒否する要介護者への対処法

介護が必要な高齢者に、短期的に介護施設で過ごしてもらうサービスをショートステイと呼ぶ。
家族が何らかの理由で介護が出来なくなった時の対策として知られている。
ショートステイについて、要介護者を持つ家庭ではよくある悩みがある。
それは「当事者がショートステイを拒否する」というものだ。

実際、「環境が変わるのが不安」「介護が無くても大丈夫」「邪魔者扱いされているようで気分が悪い」などと言った理由で、自宅を離れたがらない高齢者は多くいる。
家族からすると、当人の安全を考えての対策なのだが、両者の間で意見がすれ違ってしまうことがよくある。そのような場合、どう相手を説得したら良いのだろうか。

まず大事なのが、正直に話すということだ。
要介護者の認知機能に問題があったりすると、「ショートステイは楽しいところだよ」などと誇張された情報を与え、半ばだますような形で説得しようとするケースもある。
これはただの嘘であり、理想的な方法とは言えない。

これで要介護者の人がだまされたと感じた場合、両者の溝は深まっていく一方だ。
信用してもらえなくなり、その後の介護が難しくなる。
正直に「介護が難しいから協力してほしい」と伝え、協力をしてもらう形が理想なのだ。

また、要介護者側の言い分をよく聞くことも大事だ。
わがままではなく、譲れない理由があるかもしれない。
それにしっかりと耳を傾けることで、新たな解決策が見つかることもある。
話を聞いてもらうことで、心を開いてくれることもあるのだ。