ショートステイを利用する魅力はいくつかあるが、その中でも最たる魅力は、短期間ではあるが介護をする家族に自由な時間が生まれることだろう。
高齢者を自宅で介護している人たちはなかなか自分たちの時間を持つことができず、用事で外出するにしても短時間で済ませられる内容にしなければ心配だという人も少なくない。
そうなると旅行に出かけることも難しくなり、介護のことや高齢者のことばかり考えてストレスを発散させることができなくなってしまう。
このような介護をしていてなかなか自分たちの時間が作れない家族にとって、短期間でも高齢者を預かってくれるショートステイの存在は大きなものと言える。
ショートステイを利用することで数日間は介護から解放されるので、ゆっくり過ごすことができるのはもちろん、外出や旅行を楽しむことも可能だ。
気になっているのであれば、主な利用シーンが紹介されている<心を支えるショートステイ>を参考に、実際に利用するときのことをイメージしてみてはどうだろうか。
高齢者自身も、自分が家族の負担になっていることに申し訳なさを感じていることがあり、ショートステイを利用することで家族の負担を軽減できることにホッとしていることも少なくない。
また自宅とはまた違った環境で過ごせるという刺激もある。
ほかにも高齢者の施設入所を検討している場合、ショートステイの利用を通じて施設での生活に慣れさせることができる点も魅力として挙げられる。
そうしてお互いの気分転換を図ることができるという魅力は、結果として虐待などのトラブルを防ぐことができるというメリットにもつながっている。
このため家族のため、高齢者のためというよりは、お互いのためにショートステイの利用を検討する人も少なくない。